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小規模事業者持続化補助金について

皆さん、こんにちは。公認会計士・税理士の大木です。

前回、事業再構築補助金について書きましたが、今回は第10回受付締め切り分以降の公募要領がつい先日公表されました小規模事業者持続化補助金についてもう少し詳細にご紹介したいと思います。

なお、小規模事業者持続化補助金の第10回公募期間は令和4年12月9日までとなっています。

また、小規模事業者持続化補助金は第11回公募で終了が予定されていますので、今回の第10回を含めて後2回となります。


小規模事業者持続化補助金は、小規模事業者が自社の経営を見直し、自らが持続的な経営に向けた経営計画を作成した上で行う販路開拓や生産性向上の取組を支援する制度で、販路開拓に必要な経費の一部を最大200万円まで補助して貰える制度です。

この補助金はその名の通り、小規模事業者向けの補助金となっていて、具体的には、従業員数が一定人数以下の法人、個人事業主、特定非営利活動法人となります。


従業員数の要件は、以下となっています。

・商業・サービス業では5人以下

・宿泊業・娯楽業では20人以下

・製造業その他でも20人以下


様々な経費が補助対象となり得ますが、大原則として販路開拓に関連するものではなくてはならないです。

販路開拓に関するものであることや申請から採択まで時間を要しますが、申請書のボリュームはそれ程多くないので、申請は比較的しやすい補助金であると言えます。


続きまして、一般型の小規模事業者持続化補助金の申請類型の概要についてお話したいと思います。

申請の類型としては、通常枠、賃金引上げ枠、卒業枠、後継者支援枠、創業枠、インボイス枠といった6つがあります。


通常枠は、申請者自らが作成した経営計画に基づき、販路開拓等の取組を支援するものです。

賃金引上げ枠は、販路開拓の取組に加え、事業所内の最低賃金が地域内の最低賃金より+30円以上である事業者が対象となります。

卒業枠は、販路開拓の取り組みに加え、雇用を増やし小規模事業者の従業員数を超えて事業規模を拡大する小規模事業者が対象となります。

後継者支援枠は、販路開拓の取り組みに加え、アトツギ甲子園においてファイナリストに選ばれた小規模事業者が対象となります。

創業枠は、「特定創業支援等事業の支援」を受け、販路開拓に取り組む創業した小規模事業者が対象となります。

インボイス枠は、免税事業者であった事業者が、新たにインボイス発行事業者として登録し、販路開拓に取り組む小規模事業者が対象となります。


補助上限額は通常枠は50万円、インボイス枠は100万円、それ以外の枠は200万円となります。補助率は賃金引上げ枠の赤字事業者を除き、2/3となります。つまり、通常枠の場合、実際に掛かった対象経費が75万円以上の場合に上限の50万円を補助して貰えるということなります。


小規模事業者持続化補助金の補助対象については、申請をして交付決定を受けた後に発生した経費が対象となります。そのため、交付決定日前の経費は対象になりませんし、申請をして交付決定を受けるまでも時間が掛かりますので、即効性のある使い勝手の良い補助金は言い難いです。

それでもこの補助金を上手く活用することで、販路拡大など事業成長のひとつのきっかけにすることが出来ると思います。


【商工会議所地区・小規模事業者持続化補助金(一般型)】





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